着る女

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脚本家であり作家である筒井ともみさんのエッセイ。身体に身につけるものを通しての人生をつづっている。

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ファッションの専門家でなければ、特におしゃれに長けているわけでもなく。大概の女性は服が好きだしおしゃれが好きだし、一人のおしゃれに興味がある女性の、着るものを通したエッセイ。

よく登場するのが、母、伯母、伯父なのだが、この3人に関して、何度も同じことが書かれているなぁと。そして、時代が行ったり来たり。なんだかおかしいなぁ・・・と思っていたら、2004年から、雑誌などで綴っていたものをまとめたものだった・・・。それなら合点がいく。

この本の半分以上は中学生までのお話。その話は、おしめから始まっている。著者は、私の母よりも年が上のため、小さい頃の話を読んでいても、懐かしさはもちろん感じるはずはなく、どちらかというと、昭和の映画スクリーンを、頭に思い描いてしまう。なので、私にとっては、エッセイというよりは小説のようで、昭和60年、70年代の少女の物語、と思えば、とても愛らしくて可愛くて面白い。

”アイビールック”なんて言葉はテレビの中でしか聞いたことがない言葉だった。しかし著者はまさにアイビールックの時代を過ごしており、アイビールックはかなりイケていたらしい、そして、アイビールックを着た男の子をアイビーボーイというらしいなんてことは、知らない私には面白くてならない。

”ファッション”と言ってしまえば、おしゃれでスタイリッシュなイメージがあるけれど、”着る”と言ってしまえば、より、現実に近い言葉のように思う。ハイセンスな物語ではなく、現実の女の子の”着る”物語。

いつの時代にも、おしゃれが好きな少女がいて、小さいながらも、ちゃんとおしゃれに対して自己主張がある。自分の少女時代はどんなだったかなぁと、著者とは生きていた時代が違うけれど、私にも私なりのおしゃれのこだわりがあったこと思い出した。


April 20, 2007 │TrackBack(0)エッセイ 

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